メッセージ

ボトルの中の地球

誰かに自分の考えを伝えるには、いろいろな方法がある。

だが、実物を提示して伝えるのが一番有効だとわたしは思っている。
「百聞は一見にしかず」というやつだ。

わたしは、常々「進化」をテーマに作品をつくってきた。
進化」というものを実物で伝えることが出来ないか試行錯誤してきた。

そして、しばらく前に自分でも最高傑作と言えるものが出来上がった。
長きにわたり繰り返し試行を繰り返してきたため、あちらこちらに
失敗作が残っているのが気にはなるが、それらの失敗作があるからこそ、
良い作品が際立つというものだろう。

わたしの最高傑作は、いまでは、製作者であるわたしの手を離れ、
作品自体が自分で磨きをかけ進化している。

たまに作品を覗いてみると、思いもよならない方法やスピードで進化して
おり、それを目の当たりにすることは素晴らしい体験だと感じている。

わたしは、作品を通して広くそんな体験を味わってもらいたい。
それが、わたしの作品に込めたメッセージなのだ。

まだ、この作品が粗削りだったころから、わたしはあちこちに声をかけ、
少しずつ見学者を招いてきた。

 

最近のことだが、作品の見学者から嫌な噂話を聞いた。
それは、わたしの最高傑作がもうすぐ消滅してしまうだろうという話だ。

しかも、作品自ら自滅の道をたどっているというのだ。
わたしがちょっと目を離した隙に、そんなことになっていたとは。

しかし、わたしは黙って見ていることにした。
このまま無くなってしまうなら、それもまた「進化」なのだろう。

ただ、わたしは信じている。
地球
というわたしの最高の作品は、きっと存亡の危機を乗り越えてくれる。

そして、危機を乗り越えた地球は、またさらに輝きを増し、その存在自体が
宇宙全体への良いメッセージとなる。

それまで、ただじっと見守り続けよう。
それが、宇宙そして地球をつくった神としてのわたしの責任だと考えている。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

    • c-moon
    • 2015年 2月 16日

    Thank you so much.I became happy to read your message.

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る